我が家の庭でモズのけたたましい鳴き声が聞こえ始めたのは9月も押し詰まったころ。生贄となったのは、沓脱石の陰から出てきてしまったトカゲのようです。木瓜の棘(枝)に刺さっています。

TEL.050-5586-0381
〒251-0023 神奈川県藤沢市鵠沼花沢町1-14
我が家の庭でモズのけたたましい鳴き声が聞こえ始めたのは9月も押し詰まったころ。生贄となったのは、沓脱石の陰から出てきてしまったトカゲのようです。木瓜の棘(枝)に刺さっています。
庭の水瓶でカナダ藻の花が咲きました 白く1センチほどの可憐な花です 浮草の間から細い柄が空中へ突き出し その先に花を付けます
カナダ藻はメダカと一緒に通販で購入したもので この時点では細い根っこの組織が水中に漂い 養分を吸収している状態です 葉に相当する藻の部分は水中でよく生育しています
すぐに梅雨入りですが 小さな花は空中の風景を楽しんでいる様子です メダカや金魚も水の中から小さな花を覗いています
画家の犬塚勉(1949-1988)に『梅雨の晴れ間』という作品があります。多摩丘陵のどこにでもあるような“はらっぱ”の中に雑草に覆われた一筋の道。そこを歩くと靴がびしょびしょになってしまいそうです。梅雨の晴れ間の空気感を伝えられる写真を撮ろうと、ずっと狙っているのですが、これがなかなか難しい。関東地方での平年の梅雨入りは6月8日。今年(2019年)は6月7日、気象庁が梅雨入り宣言をしました。
昨日(3月21日)、東京と横浜で開花宣言が出ました。我が家の桜はまだ三輪しか綻んでいませんでしたが、今日一気に開花しました。例年、東京都心よりもわずかに遅い開花となっています。なお、満開日については特定するのが難しいので、記録は取ってありません。
藤沢市用田におけるソメイヨシノ開花日
2011年 (平成23年) 4月 2日
2012年 (平成24年) 4月 4日
2013年 (平成25年) 3月 13日
2014年 (平成26年) 3月 26日
2015年 (平成27年) 3月 27日
2016年 (平成28年) 3月 23日
2017年 (平成29年) 3月 29日
2018年 (平成30年) 3月 22日
2019年 (平成31年) 3月 22日
今夏に行った勉強会で、丸田さんから風衝木について話題提供して頂きました。その後、平塚を通るたびに紹介して頂いた風景が気になっていました。たいぶ時間が経過しましたが、私も思い当たる場所を見て歩いた際に撮った写真を紹介します。樹種はこれから調べます。海に面して配置した柵の後背にきれいに風衝木が連なっていました。林の中は深く風下では森林のようでした。長い時間をかけて植生が風と戦って生育していることがよく見て取れました。帰りがけに、エンジン搭載のパラグライダーのプロが、これからお客さんと二人でフライトする、と準備している場に出会いました。数千メートルの高度を飛ぶそうで、ひとしきり渡り鳥がどのように飛ぶ高度を知覚するか、熱弁を聞きました。自然の中の風と生物の関係はいつでも興味があります。
相原さんと丸田さんから、members@に、偏形樹の話題が投げかけられました。興味のあるより多くの方との情報交換の場として、ブログにて関連した情報を提供します。その前に、丸田さんは、この分野を含めた植物生態学で第一人者でいらっしゃるので、こうした議論ができることは大変光栄でもあります。
さて、富士山周辺の偏形樹を調査し、判読した卓越風向を矢印でしめした結果が下の図です。この調査および作図は、泉さんと一緒におこなったもので、今となっては懐かしい図です。卓越風向から見て取れる流線は、地表付近でほぼ西からの(寒候期の)風が卓越しており、南北側では富士山の裾野を回り込み、森林限界(黒実線)が低い地帯まで広がりサンプル数は少ないですが、山体の東側では後ろ側に回り込む風が示されています。
2月11日(晴れた暖かい日)、藤沢市片瀬で梅の花が開花しました。写真は4日後に、かなり開花が進んだ状態です。近隣で梅の花を観察すると、例えば南向きの壁の近くに植えられている場合は、すでに5分咲きほどの開花状況です。これは、太陽光が壁に反射すると同時に、夜間に壁から熱が放出される効果により、つぼみの表面が熱エネルギーを吸収した結果です。つぼみ周辺の空気の温度(気温)も高まりますが、放射の効果が大きく効いているはずです。まだまだ気温は低く、寒さに耐えつつ咲く梅の花は、桜の花よりも控えめで我がことのようで好みです(?)。カレンダーをみるともうすぐ3月です。皆さんの近くでは、梅は開花したでしょうか。桜のつぼみはいかがですか。
地球温暖化により、桜の開花日が早まる傾向がある。詳細には、冬季に低温に遭遇するか否が関わり、季節毎の気温変化特性が関係して開花に至るため複雑である。同時に、開花から満開までの期間も変化することが考えられる。
もしも、花見ができる日数が減れば、市民が楽しむ機会が減ることになる。観光産業にとっても、観光資源が減少するという負の影響が現れるだろう。塚原・林(2011)は、過去のデータから開花期間をモデル化し、これに地球温暖化の将来予測結果を条件に用いて全国の開花期間がどのように変化するかの予測を行った。
今世紀中頃に、現在よりどれだけ差が出るかを図に示す。地域による特徴を見ると、東北ほかの地域で開花期間が短くなる割合が大きく、九州地方などは小さい。この理由として、気温の昇温幅が他地域に比べて小さいことが考えられる。現在気候の条件では、全国平均して8.3日で開花から満開に至るが、2046~2065年までに2.1日減の6.2日で満開に至るようになる。
盛岡は現在、5月のゴールデンウィーク頃に桜が咲くことが多く、この時期に「さくら祭り」が開催されており欠かせない観光資源となっている。しかし近年は開花日が早まり、ゴールデンウィークには咲き終わってしまう年が増えていることが指摘されている。今世紀末になると、現在も6日弱と開花期間の短い北日本の盛岡では約3日に、現在の半分近くに短縮してしまうと予測される。確実に、ゴールデンウィークまでには桜は咲き終わってしまう可能性が高い。
(図の出典 塚原あずみ・林 陽生,2011:温暖化がサクラの開花期間に及ぼす影響.地球環境,17 「季節現象特集号」)
桜は夏頃に翌春咲く花のもとになる花芽を形成し、休眠に入ります。花芽は冬の低温に一定期間さらされると休眠から目覚めます(休眠打破)。開花宣言は各気象台や測候所の定めた標本木の花が1枝に5〜6輪開いた状態で出されます。標準木は神奈川県は横浜山手台地にある横浜地方気象台の横浜市元町公園にあります。藤沢では標準木はありませんが、かつて県立総合教育センターの地学の職員が観測を続けていた時期には、食堂前のソメイヨシノで記録していました。写真左は4月1日の体育センター(善行)の満開の様子、写真右は県立総合教育センター西方向の巻層雲です。
2014年の横浜での開花は3月25日で、満開は31日でした。2月の気温が例年より低く推移したので休眠打破から花芽の成長がスムーズに進み、3月21〜24日の気温上昇が早期の開花につながったと思われます。